水没!(前編)
こんばんは。
スマートまっくす代々木駅前店 副店長の蒲倉でございます。
6月!
日に日に気温が高くなってきました。
最高気温30℃超えの日も出てきました。
これだけ暑ければ、公園の噴水や近所の川で心置きなく水遊びできますね!
屋外プールや海でおおはしゃぎもステキですね!
つまり……
夏はスマホの水没が増えます!
というわけで、今回のテーマ、「水没」です。
本格的な暑さがやってくる前にこの記事を読んで、万が一に備えましょう!
水没、とは、水に丸ごと落としてしまった場合だけでなく、
水が原因のスマホの不調全般を指します。
そのきっかけは本当に様々。
・顔を洗おうとして胸ポケットから洗面台にすべりおちた
・ポケットに入れっぱなしであることに気づかず、服ごと洗濯した
・防水端末だからとお風呂で使っていたら調子がおかしくなった
・温度差の激しい所に出入りしたら、結露して中に水滴が出来てしまった
・目を離したすきに赤ちゃんが充電口を舐め、ヨダレまみれになった
・ファスナー付フリーザーバッグに入れて海で遊び、上がってみたら浸水
・レシピを見るために台所に置いていて水が跳ねた
・飲み物がかかった
・トイレに落とした
などなど。
これくらいなら大丈夫だろ~と濡れやすいところに持ち込んでしまう
「油断」パターン、
いつもの生活、家事炊事の中ちょっとうっかりしてしまう
「日常生活に潜む危険」パターン、
もはやどうにもならない
「不可抗力」パターン、色々ありますね。
気を付けて使っている方や防水端末を使っている方でも、危険は万人に等しく訪れます。
人間は水なしでは生きていけません。
つまり、生きている限りスマホに迫る水没の危機からは逃れられないのです。
なんだかスマホの動作がヘンだ!
もしかしたらさっき濡らしてしまったのかも……
そんな時は、被害を最小限に抑えるために応急処置をしましょう。
まず、電源が入っている場合はすぐ切りましょう。
切れている場合は、電源を入れようとしないでください。
充電は絶対ダメ!です。
バッテリーをユーザーで外せる機種の場合は、外しておくとより安心です。
これは、内部に水が入った状態で電気が流れると、ショートの危険があるためです。
本来流れるべきでないところに水を介して電気が流れ、異常発熱が起きて端子が焦げてしまうと、修復は非常に困難です。
念のためにSIMカード・SDカードも抜いておきましょう。
着脱機構が金属製の場合、錆びて抜けなくなる可能性があります。
また、データを読み取る接点は金属ですから、ここが錆に覆われるとカード自体がダメになります。
電気が流れてしまう可能性を断ったら、次にすべきことは?
できる限り早く修理店へ!
水没からの復旧は、時間が勝負。
電源が入らなくなってすぐなら、洗浄のみ・バッテリー交換のみで修理できたはずなのに、数日置いてしまうことで重症化、修理不能になる可能性もあります。
これは、放置している間に内部に腐食が発生し、端子やケーブル、基板上にハンダ付けされた無数の抵抗・チップがぼろぼろになってしまうからです。
当店へお持ち込み頂ければ、分解し、基板をアルコールと超音波洗浄機で丸洗いすることで、それ以上の腐食の進行を食い止められます。
ちなみに、
「スマホ 水没」で調べると、自力での復旧方法がたくさん出てきますね。
密封容器にシリカゲルと一緒に入れる、生米に埋めるなどです。
これらの方法は、効果があるのか、
それともただの民間療法なのでしょうか?
大量のサンプルを用いた調査などをしていない現状、どちらとも言い難いものはあります。
ただ、水分を取り除くことが出来たとして、
水に溶けていた不純物は残留してしまうでしょうし、
自力復旧をまず試して、ダメだったら修理店……という流れだと、水没してから時間が経ちすぎるかもしれないという点は留意しておくべきです。
その端末、中のデータは、何が何でも復旧させたいものなのか。
それとも、お金がかかるくらいなら諦めてもよいのか。
そのあたりで、どんな対処がふさわしいかを決めましょう。
上の章で、不純物と内部の腐食について触れました。
水没させてしまった水に不純物が多く溶け込んでいると、それだけ基板は傷みやすく、腐食は早まります。
最も危ないのは海水。
水没させた当日中にお持ち込み頂いて、急いで分解しても、すでに腐食・錆が発生していたりします。
洗濯機も危険です。
ほぼ確実に大量の洗濯用洗剤が溶けているからです。
飲み物、特に甘いものは、乾燥させても糖分で基板がベタベタになります。
トイレは…… 言わずもがな。
このあたりの水でスマホがおかしくなったら、とにかく急いで洗浄しなければなりません。
記事編集担当
蒲倉