全く電源の入らない Google Pixel 4の修理【基板復旧】
全く電源が入らなくなってしまったGoogle Pixel 4...
今回は全く電源が入らず起動しなくなってしまったGoogle Pixel 4の修理事例のご紹介です。
実は今回のご依頼品は同業他社様で一度復旧に失敗したものになります。
元の状態との差はわかりませんが現状は充電器をつなぐと0A(アンペア)と全く電気が流れていない状態です。
早速分解を行い内部の状態のチェックから行います。
早速分解してみます
まずは内部の点検を行うために分解をします。
裏蓋は古いテープがそのまま流用されていたので簡単に開きました。
開けた状態でよく見てみると基板を覆っているはずの金属のシールドが取り外されています。
基板を取り出してみると裏面のCPUを覆っているシールドも一部がカットされており既にむき出しの状態でした。
CPUのリボール、再実装などは前回の修理で一通り試されているようです。
当店でもCPUの再実装を試します
基板を点検した所、CPU周りに異常が起きており同業他社様の見立てに間違いがなかったことが判明しました。
こうなってくると前回復旧しなかった原因はおおよそ2つが考えられます。
①【チップ自体に破損が起きている】
②【再実装に失敗しており、はんだがうまくついていない】
①の場合は当店でもご対応が難しい内容です。CPUは基本的に補修ができず、またデータの入っているチップとも紐づいているためデータ復旧を目的とした修理は不可となります。
②の場合は正しいはんだ付けを行えば復旧が見込めるため試す価値があります。
今回は②の可能性に賭けて作業を行います。
いつものように熱を加えながらチップを外し、清掃を行ったうえでリボールをします。
※リボールの詳しい作業内容はこちらをご参照下さい。→Google Pixel 5a 起動不良修理
リボールの完了したチップを基板に乗せて、熱を与えて再実装します。
無事に修理完了です!
基板をフレームに組み直し、電源を投入した所無事に起動しました!
今回はチップの実装不良によって電源が入らなかったようです。(よかった…)
これで修理は完了です!
この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
当店では他社様が復旧ができなかった端末のセカンドオピニオンや、同業者様からのBtoBの修理代行なども幅広く受付を行っております。「修理をお願いしたけど復旧しなかった」「思ったより難易度が高く復旧しなかった」などでお困りの場合は是非当店までお問い合わせ下さいませ。部品交換から基板の高度な補修までワンストップでご対応が可能です。
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | Google(グーグル) |
シリーズ | Pixel |
機種名 | Pixel 4 |
故障内容 | 起動不良 |
作業内容 | CPUのリボール作業 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
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