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USB充電不良修理について

USB充電不良はどんな故障が起きているのか?当店の修理内容などについてご紹介するページです。修理ご依頼の参考に御覧ください。

「充電口がグラグラする」「ケーブルに角度をつけると充電する」「挿し込む向きによって充電が出来ない」「充電器を挿したら煙が出てきた」などの場合はUSB充電端子が故障しているかもしれません。
実は意外と多い充電不良ですが、内部構造はほぼ全ての端末で違いがあります。故障内容も軽症・重症含め様々です。
また、はんだを用いた修理は局所的に300℃以上の熱を加える為、他の作業と比べて難易度が高いのも特徴です。

目次

USB充電端子について

About
左が「micro USB」 右が「USB Type-C」

USB充電端子は大きく分けて「micro USB」と「USB Type-C」に分けられます。
micro USB端子は差込口が台形をしていて決まった形でしかケーブルを差し込めません、また金色のピンの数は5本と少ない構造をしています。
USB Type-C端子は楕円形をしていて表裏どちらでもケーブルを差し込める構造をしています。金色のピンの数が20本前後と多く、最新の端末で多く採用されています。

右側のピンが剥がれてしまった様子

また、ピンにはそれぞれ役割があり「電源を供給するピン」や「データをやり取りするピン」などがあります。
これらが一本※例外ありでも基板と繋がらなくなると、「充電が出来ない」「充電スピートが遅い」「データ通信が出来ない」などが発生します。
特にUSB Type-C端子はピンごとに細かく機能があり「急速充電を判定するピン」「USB3.0に対応したピン」「表裏を認識するピン」など様々な種類があります。

よくある破損事例

case study

USBの破損には様々な事例が存在します。ここでは代表的な例をご紹介します。

はんだクラック

USB端子のピンと基板を繋いでいるはんだが割れてしまった状態です。充電ケーブルを挿した状態で使用するなど、長期にわたって端子に負担をかけると根本のはんだが割れてしまうことがあります。

パターン剥離

ピンをはんだ付けする基板側の土台が剥がれてしまった状態です。原因ははんだクラックと同様ですがより破損の酷い症状です。土台(パターン)の補修が必要となります。

ピン折れ・曲がり

差し込み口内部の金属ピンが折れてしまっている状態です。品質の悪い(壊れかけた)充電ケーブルを使用するとよく発生します。また、目に見えない形で端子内部で折れてしまっていることもあります。

ショート

ショート跡①

USB端子に予期しない電流が流れ焦げてしまった状態です。曲がってしまったピンが横のピンと接触したり、品質の悪い充電器などを使用すると発生します。場合によってはメイン基板にもダメージが残るため厄介な症状です。

水没

水気のあるところで使用したことによって、充電口に腐食が発生した状態です。症状が進行するとピンが欠損したり、ショートが発生する可能性があります。

構造によって変わる修理内容

How to fix

USBパーツは実装場所によって修理内容が変わります。
またパーツ入手の可否や破損の状況によってもご対応内容が変わる場合があります。

サブボード実装の場合
マザーボードとは別の小さな「専用基板」にUSB端子が実装されている構造です。特に情報は入っていないため、ボードを丸ごと交換したりと比較的少ないリスクで修理が可能です。
修理パターン1
サブボードごと交換
サブボードとUSB端子を含め丸ごと交換するパターンです。基本的にデータに関わる場所ではないため取れる手段です。部品が手に入ればご対応が可能です。
修理パターン1
修理パターン2
USB端子の交換
サブボードが手に入らない場合はUSB端子のみをはんだ作業で交換します。幅広い機種にご対応が可能です。
修理パターン2
修理パターン3
USB端子の再はんだ(再利用)
USB端子を一度取り外し、外したパーツを再実装する方法です。破損がはんだ割れのみで軽症な場合や、特殊な形状で入手が難しい場合はこの方法で修理を行います。
修理パターン3
マザーボード実装の場合
USBパーツがマザーボードに直接実装されている構造です。CPUやデータの入ったチップなど、代えが効かないパーツが実装されているため、ボード丸ごとの交換はできない仕様となっています。そのため、修理には必ずはんだ作業が必要になります。
修理パターン1
USB端子の交換
USB端子をはんだ作業で交換します。代えの効かない基板に熱を加える作業のため、サブボード修理より少しリスクの高い修理となります。またパターン剥離など破損が重篤な場合は必ず補修作業が必要となります。
修理パターン1
修理パターン2
USB端子の再はんだ(再利用)
USB端子を一度取り外し、外したパーツを再実装する方法です。破損がはんだ割れのみで軽症な場合や、特殊な形状で入手が難しい場合はこの方法で修理を行います。
修理パターン2

当店の修理について

Features

丁寧な施工を心がけています

USB故障は軽症・重症含め様々な故障が発生します。当店ではお客様の目的に合わせた適切な施工を心がけております。
下記ではUSB端子の交換を行う際の大まかな流れをご紹介します。

Flow

作業の流れ

1
USBの取り外し

基板に熱から保護するテープを貼り付け、USBのみをヒーターで温め、はんだを溶かして取り外します。

2
基板の清掃

USBを外したあとは基板に古いはんだが残っているので全て綺麗に清掃します。

3
はんだ付け

新しいUSB端子を基板にはんだ付けします。基板に破損が見つかった場合はこの時点で補修作業も行います。

4
修理完了

USBが無事実装できたら、綺麗に清掃を行い、端末を組み上げ最終の動作チェックを行い完了です。

こんな補修をしています

Repair

当店では故障に合わせ様々な補修作業を行っています。

ジャンパー処理

パターン剥離が発生している場合、そのままでは電気の通り道を確保出来ません。そんな時はエナメル線で迂回路を作成し、代わりとなる通り道を用意します。

レジスト処理

修理後の使用において不意にショートが発生しないよう、パターン補修をした箇所にレジスト(絶縁)処理を行います。

USBの補強

一部の端末はUSBに負担がかかりやすく、破損の起こりやすいものが存在します。当店では状況に合わせ硬質樹脂による補強を行っております。

はんだの仕上がりへのこだわり

はんだをただ付けるだけではしっかりとした強度は出ません。当店には「日本はんだ付け協会」主催の「はんだ付け検定」に合格したスタッフが多数在籍。正しい知識と技術で修理を行っております。

まずはお気軽にお問合わせ下さい!

充電不良が悪化するとバッテリー残量も無くなり端末を全く使用できなくなってしまいます。
少しでも違和感を感じた際は是非お気軽にご相談下さいませ。

Q&A

USB修理でよくあるご質問

スマートまっくすではお客様のデータには触れず、破損箇所のみのパーツ交換作業を行うため、基本的にデータ完全そのままでご対応が可能でございます。但し、USBがマザーボードに実装されている場合は通常の作業よりリスクが高く、また電子機器の特性上、万が一の場合もございますのでデータの保証を行うものではございません。

はい。
事前のお問い合わせとは別の故障が見つかった場合は、お見積りが変更となる場合がございます。変更が発生した際はお客様へご連絡をさせていただき、内容・金額にご了承が得られましたら作業続行となりますのでご安心下さいませ。

ご希望を頂ければご指定の記載内容で作成可能です。
また、インボイス制度にも対応済みです。

作成可能でございます。
修理結果の詳細を記載した「リペアレポート」、「領収書」など、ご希望を頂ければ保険請求に必要な各種書類のご用意が可能です。

下記のリンクからご確認をお願い致します。
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