HUAWEI P30の電源が入らなくなった【基板復旧修理】
HUAWEI P30の画面が突然固まり、その後電源が入らなくなった
今回は使用中に突然画面が固まり、強制再起動をかけたところ全く電源の入らなくなってしまったHUAWEI P30の修理事例のご紹介です。
フリーズからの起動不良は高確率で基板自体の不良が考えられるため、今回は基板修理を念頭におきながら分解・調査を行います。
まずは内部の検査から行います
早速簡易検査を行います。
分解を行いバッテリー、電源ボタン、USB充電口など起動に関わる部分のパーツを新しいもので仮付けし動作が復旧するかを試します。
様々なパターンを試しましたが一向に改善が見られません。
やはり当初の見立て通り基板に原因がありそうです。
基板を詳細に点検します
まずは基板をフレームから取り出します。
基板表面のシールドを取り外し、テスターなどを用いて異常箇所を探ります。
調べたところCPU周りに不具合があることが判明しました。
CPUとメモリチップを取り外します
CPU周りに異常がある場合は、殆どのケースで基板とCPUを繋ぐはんだボールの割れが原因です。チップの再実装で復旧することが多いため、今回も再実装による症状改善を狙います。
※リボールの詳細はこちら→Google Pixel 5a 起動不良修理
今回はCPUとメモリチップが二層になっている端末のため、熱を加えながら一層づつ丁寧に剥がし取ります。
チップを傷めることなく、安全に取り外しが完了しました!
※チップにこびりついている汚れはアンダーフィルです。(樹脂製の接着剤のようなもの)
清掃とリボールを行います
チップと基板にこびりついているアンダーフィルとはんだをピカピカに清掃した後、2枚のチップそれぞれにリボール(はんだボールの再作成)を行います。
徹底的な洗浄と、均一なボールを作成することが再実装を成功させる秘訣です。
チップを再実装します
下準備の終わったチップを基板に乗せて、規定の熱を与えながらしっかりと再実装します。
これで基板自体の補修は完了です。
無事に修理完了です!
補修の完了した基板をフレームに戻し、全てのパーツを元通りに組戻したら電源を投入したところ無事に起動しました!
内部のデータもバッチリ残っています!これにて修理は完了です。
この度も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
CPUやメモリチップのはんだボール割れの症状は本当に多いですね、、起動不良の原因の殆どがこの症状と言っていいような気もします、、しかしながらCPUの再実装は難易度が高く、対応できない修理店が多いのが実情です。
当店では通常のパーツ交換修理から、高難易度の基板修理まで幅広くワンストップでご対応が可能です。
突然の起動不良でお困りの場合は是非当店の基板修理サービスをご検討くださいませ!
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | HUAWEI(ファーウェイ) |
シリーズ | P |
機種名 | |
故障内容 | 起動不良 ※フリーズしてから強制再起動をかけたところ起動しなくなった |
作業内容 | CPUとメモリのリボール作業 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
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