Google Pixel 5aの電源が入らない/起動しない原因は基板!?【復旧修理】
Google Pixel 5aの電源が入らない/起動しない症状は基板が原因かも
今回は突然電源が入らなくなったGoogle Pixel 5aの修理事例のご紹介です。
この端末は以前から「突然起動しなくなる」という症状が多発していました。
今回も同様の症状のため、過去の傾向から基板不良を疑いまずは分解・点検を行います。
内部を調査します
画面を丁寧に剥がし取り、まずはバッテリーの点検を行います。
特に異常は見受けられなかったため、基板を外し更に調査を進めます。
やはり原因は基板のCPUでした
更に調査を進めた所、CPU周りに異常があることを突き止めました。
今回も同じ原因でしたね、、
こうなってくるとCPUの再実装(リボール)作業を行う必要があります。
CPUを取り外します
恐らくCPUのはんだ接合部にクラックが発生しているため早速CPUを取り外しにかかります。
Pixel 5aのCPUはアンダーフィル(接着剤)がしっかりと充填されているため、破損させずに外し取るにはコツと慣れが必要です。今回も慎重・丁寧に作業を行い無事に取り外しができました!
黒く残っているアンダーフィルやはんだをピカピカに掃除します。
この作業を怠るとうまくリボールを行えないため重要な作業です。
はんだボールを作成します
綺麗に掃除したCPUに再実装用のはんだボールを作成します。
ステンシルを貼り付け、はんだペーストを塗布。適度な熱を加え綺麗なボールを作成します。
粒の揃った均一なはんだボールを作成できました!
この仕上がりで成否が左右されるため重要な工程です。
CPUを基板に再実装します
準備の終わったCPUを基板に再実装します。周りにも重要なパーツが密集しているため、ダメージが広がらないように温度を管理しながらリフローを行い、無事に実装が完了です!
修理完了です!
基板の修復が完了したため、全てのパーツを組み直し、起動の確認を行い無事修理は完了です!
内部データも全て残っていたため、お客様には大変お喜びいただきました。
Google Pixel 5aの起動不良症状は以前から多発しており、また復旧も比較的難しい症状です。
当店では部品の交換はもちろんのこと、基板の修理までしっかりとご対応が可能です。
他店で断られた、修理不可で却ってきたような場合でもまずはお気軽にご相談下さい!
起動しなくなったAndroidの基板修理は経験豊富なスマートまっくす代々木駅前店に是非お任せ下さい!
破損がより重症の事例
2024年4月追記
修理記事を出してから非常に多くのご依頼、お問い合わせを頂き心より感謝申し上げます。
さて、今回はそんな多数のご依頼の中でもCPUのリボールだけでは改善が見られなかった場合の復旧事例のご紹介です。
基板の破損が大きい場合
CPUのリボールを行っても改善が見られない場合は、基板上の他の箇所も複合的に破損している可能性があります。
このような場合は原因究明の難易度が飛躍的に高まり、また作業時間も大幅にかかります。
そこで当店では基板のスワップをおすすめしております。
基板のスワップとは?
大切なデータの入っているNANDチップと、それに紐付いているCPUを健康な新しい基板に移植する作業です。
破損が起きている可能性のある基板をまとめて新しいものに交換できるため、チップ自体が生きていれば高い確率で復旧が可能です。
基板のスワップを行います
今回はリボールを行っても改善が見られなかったため基板のその他箇所も破損していると判断、CPUとNANDチップに重篤な破損が見られなかったため、お客様に基板のスワップをご提案しました。
ご了承が得られましたので、移植先の基板を用意し、早速載せ替えを試します。
※新しい基板のご用意には別途費用が発生いたします。
お客様の破損した基板から取り外した大切なチップを新しい基板へ移植します。
移植が完了し全て組み直した所無事に起動しました!これで修理完了です!
基板スワップは同型番の端末をもう一台用意する必要があるため通常より費用が掛かりますが、破損が広範囲に渡る場合は非常に有効な作業です。他店でリボールをしても改善されなかった場合は当店なら復旧が可能かもしれません。お困りの場合は是非一度当店までご相談下さいませ!
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | Google(グーグル) |
シリーズ | Pixel |
機種名 | Pixel 5a |
故障内容 | 起動不良 |
作業内容 | CPUのリボール作業 |
作業時間 |
1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
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