Xiaomi 12T Pro 水没復旧修理 -大阪-
端末を洗濯機で…。
Xiaomi 12T Pro 水没復旧にてご依頼いただきました。
誤って洗濯機に入れて洗濯してしまい、取り出した時には電源が点かない状態になっていたとのことです…。
水没した後、ジップロックに乾燥材を入れて放置されている間にご連絡をいただき、そのままお持ち込みいただく流れとなりました。
ネット上にて水没後の対応として電源を切り、ジップロック等に乾燥材を入れて放置するといった手法がありますが、放置するよりもできる限り早くお持ちいただいた方が復旧率は上がります。最近は防水機能が備わった端末が多いですが、内部へ水が入りにくいものの、入る時は入ります。また、水が入りにくいということは、入った際は抜けにくいとも言えます。不純物が混ざった水や海水等は乾燥すると腐食や錆に繋がりますので、そうなる前に除去してあげる方が復旧できる可能性が高くなるという考えです。
今回は水没したその日にお持ちいただきましたので、水没直後の端末の内部を見ながら、作業に取り掛かります。
修理風景
まずはリアパネルを取り外していきます。すると、リアパネルの裏側やNFCアンテナの上等に水滴が見られます。恐らく、基板裏やコネクタの隙間にも水滴が残っていると思われますので、分解を進めていきます。
こちらは本体下部になるのですが、水没反応シールが赤く変色しています。また分かりにくいですが、画面のコネクタには腐食も見られ、少し黒くなっています。水没したその日でも腐食が見られ始めるため、放置すると悪化していく一方です。
USBコネクタを顕微鏡にて拡大したものになります。差し込み口に青錆のようなものが見受けられ、ここも水没の影響を受けています。
基板やUSBサブボード、フレックスケーブル等を取り外し、洗浄と乾燥を行っていきます。また、パーツだけでなく、フレームに残っている水滴等も同時に除去し、清掃を行います。
復旧完了です!
洗浄並びに乾燥が完了しましたら、組み上げていきます。まずはパーツ交換無しで起動するか試していくのですが、電源を入れると…無事起動しました!引き続きタッチや表示、充電、WiFi接続といったバックアップ作業に必要な動作を確認していきます。一通り確認したところ、動作していましたので復旧完了です!
水没したその日にお持ちいただいのも復旧に至った大きな要因と思われます。
万が一、水没してしまった時は早急にバックアップをお取りいただくか、充電器には差さず、電源を落としてお持ちいただくことをおすすめ致します。