電源が入らないXiaomi Mi 9Tの修理【基板復旧】
電源が入らなくなったXiaomi Mi 9Tの修理
今回は電源が入らず起動しなくなってしまったXiaomi Mi 9Tの修理事例のご紹介です。
一度、同業他社様にご依頼されたとのことですが1ヶ月経っても復旧せず、元に組み直してご返却されたとのことでした。
他社にて作業歴ありとのことで内部の状態が心配ですが早速分解調査を行います。
早速分解を行います
分解を行い、交換可能なパーツの仮付けチェックを行いますが全く症状が改善しません。
事前のチェック時も充電器を挿すと0.02A(アンペア)しか流れませんでしたが、やはり今回の原因は基板のようです。
基板を細かく点検します
本体から基板を取り外し細かくチェックします。
よく見てみるとCPUに被さっていた銅箔テープや、一部の金属カバー(シールド)が無くなっています。
その他、前回調査した痕跡がそこかしこに見受けられますが、実際にはほとんど修理作業がされていませんでした。
もしチップなどに手が加えられていた場合は原因の究明が困難になっていたため、ホッと一安心です。
引き続き細かく調査を行ったところ、CPU周りに異常があることが判明しました。
CPUを取り外します
原因が判明したためCPUの再実装作業(リボール)を行います。
CPUに優しく熱を与えながら丁寧に取り外します。
※リボールの詳しい作業内容はこちらをご参照下さい。→Google Pixel 5a 起動不良修理
今回はアンダーフィル(はんだを補強する接着剤)がべったりだったので難易度が高いかと思いましたが意外と柔らかい素材だったので問題なくCPUの取り外しが出来ました。
※一部メーカーや機種によって非常に硬い素材を採用したものがあります。
CPUを再実装します
CPUと基板に残ったアンダーフィルやはんだを全て清掃し、新しいはんだボールをCPUに作成します。
温度を適正に管理しながらCPUを実装します。
今回も綺麗に再実装が出来ました!
※映っている10円玉は放熱用に使用しています。
無事に修理完了です!
CPU再実装が完了したので、全て組み直し、起動の確認を行います。
無事に画面が表示され、内部のデータが全て残っていることも確認が取れました!
これで修理は完了です!
当店では同業他社様で直らなかった端末の故障修理も承っております。
修理に出したけど「基板原因だと言われて直らなかった」「故障箇所がわからないと言われた」といった場合でもまずは諦めずにご相談下さいませ。同業者様からのセカンドオピニオンもお待ちしております!
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | Xiaomi(シャオミ) |
シリーズ | Mi |
機種名 | Mi 9T |
故障内容 | 起動不良 |
作業内容 | CPUのリボール作業 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
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