Xperia XZ Premiumの電源が入らない原因は基板故障でした【復旧修理】
ある日全く電源が入らなくなってしまったXperia XZ Premium
今回はある日全く電源が入らなくなってしまったXperia XZ Premiumの修理事例のご紹介です。
店頭で確認したところ確かに全く起動せず、充電反応も0A(アンペア)と無反応の状態でした。
実はこちらの機種は、USBパーツがつながっている基板側のコネクタが経年劣化で高確率で破損するという有名な症状があります。※XZ Premium 充電不良修理の詳細はこちら
今回もよくある充電不良症状を想定し、まずはコネクタの点検から行うことにしました。
実はコネクタ破損ではありませんでした
コネクタの破損を疑い、いつものように基板を取り出して該当の箇所を点検してみましたが破損が一切見つかりません、、、
バッテリーも念の為仮付けしてみましたがこちらも全く改善が見られませんでした。
珍しいですが今回は基板上の他の箇所の破損のようです。
基板を細かく検査します
異常箇所を切り分けるために、基板に安定化電源を直接繋ぎ電圧を印加してみます。
結果、明らかにショートし漏電している状態であることがわかりました。
サーモグラフィーカメラで確認してみると電源IC近くのコンデンサが異常発熱しています。
こちらが原因の可能性があるのでまずは交換を試します。
コンデンサを交換しましたが....
早速コンデンサを交換して症状が改善するか確認してみます。
再度サーモグラフィーカメラで確認をしたところ電源ICの発熱が改善していません、、
原因はICチップにもあったようです、、
電源ICチップも交換します
早速電源ICチップを交換してみます。
チップにはんだボールがびっしりとあるので、交換に使用するチップにも新しいはんだボールを作成して熱を加えて基板に実装します。
普段行っているCPUの再実装よりシンプルな作業なので慣れていれば比較的簡単ですね(^^)
修理完了です!
基板の補修が完了し異常発熱も収まったので、フレームに基板を組み直し電源を入れてみます。
無事に起動して充電も問題なく流れるようになりました!
内部データもそのままだったのでこれで修理は完了です!
今回も基板修理のご依頼をいただき誠にありがとうございます。
実は今回のようなイレギュラーは基板修理につきものです。
想定と違う故障の場合は原因を究明できず修理不可になってしまうことも少なくありません。
当店では様々な可能性を考慮した幅広い診断技術を有しています。「他店で修理不可と言われた」などの場合でも当店なら修理可能かもしれません。まずは諦めずにお気軽にお問い合わせ下さいませ。
作業の詳細 & 修理費用
メーカー | SONY(ソニー) |
シリーズ | Xperia |
機種名 | Xperia XZ Premium |
故障内容 | 起動不良 |
作業内容 | 電源ICチップ交換、コンデンサ交換 |
作業時間 | 1日〜7日ほど |
修理料金 | 要お問い合わせ 基板修理の詳細はこちら |
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